
リップバンパーに頼らずに歯並び改善!お子さまの成長を活かした優しい矯正法
子どもの矯正歯科2025/4/21
このページの監修者

河合歯科 矯正歯科
Contents
リップバンパーとは?
装置の概要と使用目的
リップバンパーは、唇と下の歯の間に装着する矯正装置で、主に下顎の矯正治療に用いられます。
特に成長期の子どもの治療でよく使用され、唇から歯にかかる圧力を軽減することで、歯の移動を促すことを目的としています。
矯正治療では、歯列のスペースを確保するために抜歯を行うことがありますが、リップバンパーは奥歯を比較的自然な力で後方へ移動させることができるため、条件が整えば抜歯をせずに治療を進めることも可能です。
リップバンパーの構造とその働き

固定源となるバンド
下の奥歯にバンドと呼ばれる輪っか状のパーツを装着します。このバンドは、リップバンパー全体を固定するための土台となります。バンドを介して装置がしっかりと安定し、奥歯に矯正力を正しく伝える役割を担っています。
唇の圧力を防ぐリップガード
バンドからは細いワイヤーが前方へと伸び、その先端部分が口の内側で唇に触れるように設計されています。この唇に触れる部分を「リップガード」と呼びます。
リップガードの役割は、唇や口輪筋から生じる圧力を抑えることです。唇の圧力が歯に伝わるのを防ぎ、前歯が後方に傾かないよう、リップバンパーでコントロールします。
リップバンパーがよく使われるケース
叢生の改善

リップバンパーは、下の歯がガタガタに生えている「叢生(そうせい)」の改善に役立ちます。叢生は、顎のスペースが不足していることが主な原因です。リップバンパーを使用することで、奥歯を後方に移動させ、前歯部分に必要なスペースを確保できます。
上顎前突(出っ歯)の改善

リップバンパーは、唇の圧力を軽減しつつ、奥歯を後方に動かす「モラールディスタライズ」という効果があります。この作用により、前歯部分に十分なスペースを作ることができます。従来の矯正法と組み合わせることで、効率よく出っ歯(上顎前突)の改善が期待できます。
成長期の子どもの予防矯正

リップバンパーは、永久歯が生えるためのスペースが不足している場合に使用されることが多いです。そのため、将来的な抜歯を避けたい場合や、できるだけ自然な成長を利用して矯正を進めたいときに効果的です。
リップバンパーの
メリットとデメリット
メリット
歯列の自然な拡大が可能
唇や頬の筋圧を避けることで、歯列が自然に外側へ広がるよう促します。
抜歯せずにスペースを確保しやすい
特に小児矯正で、将来的な抜歯を避けたいケースに効果的です。
臼歯の遠心移動が可能
奥歯を後ろに移動させることで、前歯にスペースを作ることができます。
自己管理が不要
取り外しができないため、装着後の管理は医師に任せられます。自己管理の必要はありません。
デメリット
違和感がある
唇や頬に当たるため、装着初期に違和感や軽い痛みを感じることがあります。
口内炎ができることがある
装置の金具やワイヤーが粘膜に当たることで、炎症や傷ができることもあります。
発音しにくくなることがある
特に「サ行」や「タ行」などの発音が、一時的にしづらくなることがあります。
前歯がやや前方に傾斜することがある
奥歯を後ろに下げる力で前歯が前に出てしまう場合があります。
一部のケースでは適応外となる
骨格の問題や重度の叢生がある場合には、リップバンパー単体では対応が難しいことがあります。
お子さまの負担を減らしながら
自然な歯並びにしたい親御様へ
リップバンパーは固定式の装置のため、装着時の違和感や痛み、口内炎、発音のしづらさなど、お子さまにとってストレスとなるケースも少なくありません。
当院では、そうしたお子さまの負担を少しでも減らしたいと考え、よりやさしく自然な方法で歯並びを整える子ども向けの新しいマウスピース矯正「EFLine(イーエフライン)」を採用しています。
「EFLine(イーエフライン)」とは?

「筋機能訓練」を目的とした予防矯正装置
EFLine(イーエフライン)とは、お口のまわりの筋肉や舌の動かし方をトレーニングする「筋機能訓練」を目的とした、お子さま向けの予防矯正装置です。歯を無理に動かすのではなく、成長の力を活かしながら、自然に正しい歯並び・噛み合わせへと導いていきます。
ワイヤー矯正のように完璧な歯列をつくるわけではありませんが、およそ8割の症例に対応できるとされており、十分な矯正効果が期待できます。
また、EFLineを使うことで指しゃぶり・口呼吸・舌癖といった悪習慣を防ぎ、将来の歯並びトラブルを予防する効果もあります。

EFLineのメリット
- 柔らかくて痛みや違和感が少ない素材
- 日中1時間と就寝中だけの装着でOK
- 成長の力を活かして、自然に歯並びを整える
- お子さまが自分で着け外しできるためストレスが少ない
- 指しゃぶりや口呼吸などの悪習慣も自然に改善できる
お子さまの歯並び相談実施中!

EFLine(イーエフライン)は、リップバンパーやワイヤー矯正のように大きな負担をかけることなく、将来の歯並びトラブルをやさしく予防できる新しい矯正方法です。
「まだ矯正は早いかも…?」と迷っている親御さまにも、まずはEFLineからスタートしてみるのがおすすめです。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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河合歯科 矯正歯科





当院はこれまで
1,275件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
症例写真








治療開始前の適応検査・治療プラン提案費として、別途3,150円が必要です。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。
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