ワイヤー矯正中にコーヒーを飲みたい！着色しない飲み方の秘訣

ワイヤー矯正中に
コーヒーを飲んでもいい？

ワイヤー矯正中でもコーヒーを飲むことは可能です。ただし、コーヒーを飲む事で歯や矯正器具にコーヒーの色素が沈着し見た目が悪くなる恐れがあります。金属のブラケットやワイヤーはコーヒーによる変色はほとんど起こりませんが、それ以外の箇所や素材には着色がおきます。たとえば「歯の表面や隙間」「ブラケットを取り付けている歯科用接着剤」「クリアブラケットやセラミックブラケット」「ホワイトワイヤー」には着色がおきます。

コーヒーによる歯の着色は、タンニンやクロロゲン酸といった色素成分が歯の表面のペリクル（タンパク質の膜）に吸着し、さらにエナメル質の微細な隙間に浸透することで起こります。コーヒーの酸によってエナメル質が一時的に柔らかくなるため、色素が定着しやすくなり、時間とともに蓄積して黄ばみや茶色いシミの原因になります。

矯正中に着色を防ぐための工夫

お湯で薄める

濃いコーヒーほど着色のリスクが高いので、矯正中は薄めのコーヒーを選ぶのがおすすめです。薄めることで色素濃度が低くなり、器具や歯への影響を軽減できます。

コーヒーを飲む前に水を飲む

乾燥した状態の歯や器具は水分を吸いやすくなっています。まずはコーヒーではなく水を飲むことで口内が潤い、コーヒーの着色を少し防ぐことができます。

すぐに口をゆすぐ

口腔内にコーヒーが長く留まっていることで着色しやすくなるため、すぐに水で口をゆすぐことで着色を防ぐことができます。

ストローを使う

ストローを使ってコーヒーが直接歯や器具に触れる時間を短くすることも有効です。

ミルクを入れる

ミルク入りのコーヒーを選ぶことで色素濃度が抑えられるため、着色リスクが低くなります。

熱々ではなく冷めてから飲む

熱い飲み物を飲むとエナメル質が一時的に膨張し色素が吸着しやすい状態になることがあります。少し冷ましてから飲むことで着色を防ぐことができます。

だらだら飲まない

コーヒーを長時間かけてだらだらと飲むと、着色成分が歯やワイヤーに付着するリスクが高まります。時間を決めて短時間で飲みきるようにすると着色を防げます。

定期的な口腔ケアを徹底する

定期的な口腔ケアをおこなうことでコーヒーによる着色を防ぐことができます。色素が定着しないように毎日の丁寧なブラッシングとフロスを欠かさないようにしましょう。

力強くブラッシングするのを控える

着色を取ろうとして強い力でブラッシングすると、歯や器具の表面が傷つき着色しやすくなってしまいます。矯正中は柔らかい歯ブラシを使用し、優しくブラッシングすることも大切です。

シュガーフリーのガムを噛む

コーヒーを飲んだ後すぐにうがいや歯磨きができない場合は、シュガーフリーのガムを噛んで唾液の分泌を促すのも効果的です。唾液によって乾燥を防ぎ、コーヒーの成分を洗い流す効果があります。

おすすめのコーヒーの選び方

浅～中煎りのもの

ワイヤー矯正中にコーヒーを楽しみたい方には、浅煎りから中煎りのコーヒーがおすすめです。浅煎りや中煎りのコーヒーは焙煎時間が短いため、着色の原因となる成分の量が少なく、濃いコーヒーに比べて着色のリスクが少なめです。

コールドブリュー・アイスコーヒー

コールドブリューは、熱を加えずに水でゆっくりと抽出するコーヒーです。低温でゆっくり抽出されるため、ホットコーヒーよりも酸性度が低くエナメル質がダメージを受けにくなります。また、アイスコーヒーであれば熱によるエナメル質の変化が少ないため着色しにくくなります。

無糖のコーヒー

砂糖を摂ると口腔内が酸性に傾き、エナメル質が軟化しやすくなります。これにより、コーヒーの色素が歯に付着しやすくなる可能性があります。コーヒーを飲む際は無糖のコーヒーがおすすめです。