マウスピース矯正中に感じる
血の味の原因

歯肉炎や歯周病による影響

マウスピース矯正中に血の味を感じる原因として、まず考えられるのが歯肉炎や歯周病です。歯肉炎は歯ぐきの軽い炎症の状態で、日本人の約80%が罹患しているとされる非常に一般的な疾患です。特に矯正中は、食べ物の残留物や歯垢がたまりやすく、歯ぐきの炎症を起こしやすくなります。炎症が進行すると出血や血の味を感じるなどが起きることがあります。

矯正中は定期的にご来院いただき口腔内チェックやクリーニングをおこなうため心配しすぎる必要はありません。日々の生活の中でなるべくお口の中やマウスピースを清潔に保ち炎症を起こさないよう心がけましょう。

脱着時に発生する微小な傷

マウスピースの装着や取り外しを行う際に、歯ぐきに小さな傷ができる場合があります。特に着脱時に強い力をかけたり、不適切な方法で行ったりすると、歯ぐきを傷つける可能性が高まります。このような微小な傷が原因で、口の中に血液が混じって血の味を感じることがあります。脱着時は力加減に注意し、スムーズに行うことが重要です。

矯正力が強すぎる

マウスピース矯正では治療計画に基づいて歯に力をかけていきますが、場合によってはその力が歯や歯ぐきに過度の負担を与えることがあります。矯正力が強すぎると歯ぐきが炎症を起こし、血の味を感じることがあります。装着を続けることで歯が動き炎症が収まる場合もありますが、強い痛みや炎症が続く場合は受診中のクリニックにご相談ください。

ホルモンバランスや
他の体調不良との関連性

体内のホルモンバランスや全身の体調不良も、血の味を感じる一因となることがあります。特に妊娠中や生理周期の影響でホルモンバランスが変化すると、歯ぐきが敏感になり、炎症や出血が起こりやすくなることがあります。また、喫煙やストレス、栄養不足といった生活習慣が口腔環境に影響を与え、血の味を感じる原因となる場合もあります。これらの要因を見直して体調を整えることも大切です。

血の味を防ぐための
セルフケア方法

マウスピースを清掃に保つ

歯ぐきの炎症を防ぐためには、マウスピースを清潔に保つことが重要です。毎日必ず1回はマウスピースを清掃しましょう。歯ブラシを使用する場合は柔らかいブラシを選び、細かな部分まで丁寧に磨いてください。定期的に洗浄剤を使った浸け置き清掃も効果的です。

毛が硬い歯ブラシでゴシゴシ洗ったり研磨剤入りの歯磨き粉を使用したりするのはNGです。マウスピースに傷がつき、歯垢がたまって細菌の温床にってしまうおそれがあります。

口腔内(特に歯ぐきとの境い目)を
清潔に保つ

歯と歯ぐきの境い目(歯周ポケット)に歯垢がたまると、歯ぐきが炎症を起こして出血しやすくなります。マウスピース矯正中は特にマウスピースを長時間つけたまま過ごす影響で歯垢がたまりやすくなるため、ブラッシングのたびにしっかりと汚れを取ることが大切です。柔らかめの歯ブラシを使いって歯ぐきと歯の境目を傷つけないように優しく磨きましょう。さらにデンタルフロスや歯間ブラシをもちいて歯間の汚れを除去することも欠かせません。食後は速やかに歯磨きをおこない、汚れの蓄積を防ぐことで歯ぐきの炎症を予防してください。

栄養バランスを整える

歯ぐきの健康を保つためには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。特にビタミンCやビタミンD、カルシウムは、歯や歯ぐきの強化に役立ちます。これらの栄養素を多く含む野菜や乳製品を積極的に摂取しましょう。また、加工食品や糖分の多い食品を控え、健康な口腔環境を作ることが大切です。栄養不足は歯ぐきのダメージを悪化させる可能性があるため、意識的に食生活を改善することも大切です。

歯科医に相談すべきタイミング

どの程度の出血が問題になるのか

出血が頻繁に起こる場合や、歯ぐきが腫れており赤みが強いといった症状が伴う場合には定期チェックの際にクリニックで相談しましょう。特に食事や歯磨きの際に毎回出血がある場合や出血量が多い場合は歯肉炎や歯周病が進行してしまっている可能性があります。

定期検診で医師に相談しましょう

歯肉炎や歯周病は、マウスピース矯正中に血の味を感じる主な原因の一つです。歯肉炎は初期段階で改善が見込めますが、そのまま放置すると歯周病へと進行し、歯を支える骨が溶けるリスクが高まります。歯ぐきが明るい赤色をして腫れていたり、触れると柔らかい状態であれば、進行している可能性があります。このような症状が見られる場合は自己判断せず、速やかにクリニックにご相談ください。

マウスピースや矯正器具に不具合がある場合も、歯ぐきが傷ついて出血する原因となります。例えば、マウスピースが歯ぐきへ過剰に圧力を加える形状となっていたり、エッジ部分が鋭く仕上がっていたりする場合があります。マウスピースが歯ぐきに当たって痛い場合はクリニックにご相談いただければ微調整が可能ですので、我慢せずご相談ください。

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

当院はこれまで
1,275件の矯正治療を
手掛けてきました。

これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。

症例写真

費用補足:
治療開始前の適応検査・治療プラン提案費として、別途3,150円が必要です。
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マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

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