マウスピース矯正からワイヤー矯正への切り替えは可能？

マウスピース矯正から
ワイヤー矯正への切り替えは可能？

結論からお伝えすると、マウスピース矯正の治療途中でもワイヤー矯正に切り替えることは可能です。しかし、元々マウスピース矯正しか取り扱いがないクリニックであれば、ワイヤー矯正を取り扱う別のクリニックで初診・適応検査からやり直す必要があります。また、同じクリニックで装置を変更する場合は治療計画や装置の変更に伴う追加費用が発生します。

切り替えの際にかかる費用は？
安くなる？

同じクリニックで装置を変更する場合は、クリニックによりますが20万~30万円程度の追加費用がかかります。マウスピース矯正治療中のクリニックがワイヤー矯正を取り扱っていない場合、別のクリニックで一から治療を始めるため追加で70万円～120万円程度かかると考えられます。マウスピース矯正によって既に歯並びが一定よくなっている場合は、クリニックの料金設定によってはワイヤー矯正の費用が抑えられる場合があります。

当院の場合はマウスピース矯正からワイヤー矯正に3,150円で切り替え可能です。また、症例の度合いに応じた料金設定となっているため、既にマウスピース矯正で歯並びがすこし良くなっている方はワイヤー矯正費用が安くなる可能性があります。

マウスピース矯正からワイヤー矯正に
切り替える際の注意点

費用が追加でかかる可能性が高い

マウスピース矯正からワイヤー矯正に切り替える場合、新しい治療計画が必要となるため、追加費用が発生する可能性が高いです。歯科医院によっては切り替えの際に費用を抑えるプランが用意されていることもあるので、担当医に相談しましょう。

通院頻度が変わる

マウスピース矯正は比較的少ない通院回数で治療を進めることが可能ですが、ワイヤー矯正になると細やかな調整が必要となるため、通院頻度が増えます。一般的に、ワイヤー矯正は月に1回ほどの通院が必要になります。

痛みや違和感の変化

ワイヤー矯正に切り替えると、マウスピース矯正よりも痛みや違和感が強くなる可能性が高いです。特に矯正開始から数日間は痛みを感じやすくなるため、大事な予定の前の変更は避けたほうがよいかもしれません。

口腔ケアの難易度が上がる

ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーが歯に固定されるため、歯磨きが難しくなります。ブラケット周りに歯垢が溜まりやすくなるため、通常の歯ブラシに加えて専用の矯正用ブラシやデンタルフロスを活用することが重要です。

食事の制限が増える

マウスピース矯正では食事の際にマウスピースを取り外せるため比較的自由な飲食が可能ですが、ワイヤー矯正では硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を避ける必要があります。

なぜワイヤー矯正に変更した？
切り替えた人たちの理由

マウスピース矯正は
自己管理が難しい

マウスピース矯正では、1日20時間以上装着するというルールを守る必要があります。いざ始めてみると、生活スタイルと合わず十分な装着時間を確保するのが難しい…装着をサボってしまう…という方も少なくありません。自己管理の難しさから、外せないワイヤー矯正への変更を希望する方も多いです。

計画変更
（より短期間で治療を終わらせたい）

マウスピース矯正は比較的緩やかに歯を動かすため、症例によっては治療に時間がかかる場合があります。ワイヤー矯正は短期間で治療が進む可能性が高いことから、より短時間で治療を終わらせたいという理由でワイヤー矯正に切り替えるケースもあります。

マウスピース矯正で
歯が十分に動かない

マウスピース矯正には「コンプリヘンシブ」「ローコスト」の2種類があり、格安のローコストのマウスピースブランドを選んだ場合は「計画どおりに歯が動かない」「治療が終わらない」「噛み合わせが変になった」というトラブルが起きることがあります。

ローコストマウスピースで治療をしており、終わる見込みがないと感じた方が、ワイヤー矯正で再治療を希望するケースがあります。